#011 青年海外協力隊派遣前訓練 その③:安全
青年海外協力隊の派遣先は開発途上国がほとんどで、危険な目に遭うリスクが高いです。派遣先が都市部なのか、村落部なのかでも大分変りますが、一般的には都市部の方が凶悪犯罪率が高いです。村落部(私はこちらでした!)はちょっとしたスリへの対処さえすればむしろ平和な印象でした。いずれにせよ、備えあれば憂いなしなので訓練でも安全に関する研修を受けます。今日は特に印象的だった内容について書いてみようと思います。
最優先は命
一貫して強く指導されるのが無抵抗主義です。万が一事件に巻き込まれてしまったら、命を第一に考え、金品の要求があったら抵抗せず応じるように、ということです。なかなか想像しがたいことなので、協力隊派遣中に不慮の事故や事件で命を落としてしまった方のご家族に話しを伺う機会が訓練中に設けられていました。普段はやんちゃな候補生たちも、この時ばかりは誰もが真剣なまなざしで話を聞いていたのが印象的です。
貴重品は分散させて目立たぬ場所に持つ。
訓練中に自分なりに学んで現地で役立った考え方:危険から身を守るのは自分
日本での常識が常識ではなくなる、ということを念頭に何事も自己責任で行動すべしだと思います。落とした財布すら返ってくる安全の国日本では考えにくいことですが、開発途上国ではレストランの席取り用にカバンを置いておく…なんてもってのほか。数秒後には無い物、と思った方がよいでしょう。楽しそうでも、危険そうだと思ったら潔くあきらめる、多少お金がかかっても安全そうなルートを選択する、ということが自分の身を守ることになります!赴任先では自分が少数派の外国人となることも意識しておくべきです。私はいざという時にも信頼できる現地の友人を沢山つくりました。現地のことを一番よく知っているのは現地の人です。
と、いうことで私の辿り着いた活動スタイルはこれです!
結婚式などのイベント等を除いては、活動先でも、旅行先を含めたプライベートの時間でも気を抜かず、この格好を貫きました。実はボリビアは当時、協力隊派遣先の軽犯罪発生率No.1だったそうなのですが(派遣中に平均1人1回以上はスリ等に遭う、という統計だったそう。)、私は幸いにも何も起こりませんでした。やはり備えあれば憂いなし!でしょうか。アンテナを張ることもとても大切なんだと思います!
ではでは今日はこの辺で!